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キノコは千人の股をくぐる 石橋を叩けば渡れない 西堀栄三郎

投稿日:2016年12月11日 更新日:

一般の人は、松茸を探しに行っても、千人もの人が歩いたあとでは、もう見つからないだろうと考える。しかし、千一番目に行った人が、「あっ、松茸があった」と松茸を拾うかもしれないという意味のことです。

(中略)

未知の世界を何とか知ろうとして、一生懸命になって探す。松茸がないかなと思って、一生懸命に探す。ほかの人が探しているから、もうないだろうときめてかかるのではなくて、みなさんが毎日しておられる仕事の中から、一生懸命に探していくことが大切なのです。

その探し方の秘訣は何かと言うと、”観察”です。つまり、「変だぞ」と思うことがあったら、それを徹底的に究明することです。その場合、オレは学校を出ていないからだめだ、などと考える人があったら、それは大まちがいです。

(中略)

観察の仕方にもいろいろありますが、大事なことは、理屈をいわず、虚心坦懐に現象を眺めることです。

(中略)

外国で多くの金をかけて、たくさんの人が研究しているのだから、いまさらわれわれがいくらやってもだめだ。また、そんなよい考えだというものなら、とっくの昔に外国でやっているはずだ、などと考えるのは止めてほしいものです。

石橋を叩けば渡れない
著者: 西堀栄三郎
出版社: 生産性出版

25ページ以降より抜粋


未知をどうマネージしていくか

38ページ


石橋を叩けば渡れない

やるかやらないかを決心する前に、こまごまと調査をすればするほど、止めておいた方がいいんじゃないかということになる。”石橋を叩いて渡る”とか”渡らん”とかいうけれども、石橋を完全に叩いてから、渡るか渡らんか決心しようなんて思っていたら、おそらく永久に石橋は渡らんということになるだろうと思います。

やるかやらないかという決心は、調査などで決まるものではない。もっと他から決めさせられていることが多いのです。そんなことをやればみすみす失敗するかに見えるような場合でも、どうしてもそれをやることに決心しなければならない場合もあるわけです。

むしろ新しいことをやる決心は、「知らぬが仏」などといわれるようなのがよいのです。

39ページ以降より抜粋


このように決心してから実行案を考えるのでなければ、新しいことはできません。

47ページより抜粋


リスクを減らす秘訣 臨機応変の処置

計画を実行に移してから、思いもよらないことが出てきたとき、いったいどうしたらいいのか。それは何でもない、ただひとつ、臨機応変の処置をとるほかはないのです。(中略)すみやかに的確に行うことによって、リスクが拡大することを防ぐ、最小限におさめる、という手だてしかないのです。それがリスクを減らす秘訣です。

そうするためにはどうしたらいいのかというと、すべて人間は沈着でないといけないわけです。(中略)心が平静だと、ちゃんといい処置ができます。

それでは、あわてふためかないようにするには、どういうことがひつようかというと、「思いもよらないことが必ず起こるぞ」ということを、覚悟していることです。その覚悟はどこから来るかと言うと、「準備というものは必ず不完全なものなり」と思っていることです。

以上、48ページ以降より抜粋


きわめて吞気といえば呑気ですけれども、しかし新しいことをする人は、必ずそういう楽観的なものがないとだめです。

いわゆる取り越し苦労ばかりしていたら、けっして新しいことはできるものではありません。だから新しいことをする人は、天佑というものも作戦の中にじゅうぶんいれてよろしいのです。しかし、そのかわり、臨機応変の処置ができるよという自信をつくっておくことのほうが大事です。

以上、54ページ以降より抜粋


創意工夫する能力こそは、神がわれわれ人間にあたえた特権です。

59ページより抜粋


あきらめたらいかん 創意工夫の秘訣

創意工夫するためには、

第一に「こんなことができないのか」と思わなければだめです。(中略)

第二に、絶対あきらめたらいかん、何とかなる、何とかしてやるぞ、と思うことです。

(中略)

やっぱり窮すれば通ずるものです。

以上、62ページ以降より抜粋


あきらめたらもういけない。できる、と思ったらできるのです。

何事も前向きに考え、実行すること、これがよいのです。

67ページより抜粋


石橋を叩けば渡れない 西堀栄三郎

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